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【実録:素行調査】退職した社員から損害賠償請求が?(東京都:40代男性)

23.08.31

【実録:素行調査】退職した社員から損害賠償請求が?

■お客様の相談内容

今回は東京都在住の40代男性から、元社員にあたる男性の素行調査をしてほしいとの問い合わせを頂きました。
依頼者様は建設会社に勤めていて、現場では他の社員に指示を出すなど管理職として働いていらっしゃるそうですが、半年ほど前にある社員が工事中に足を怪我して2ヶ月ほど休業していたそうです。 その後足を怪我した社員は休業が明けるとすぐに会社を退職したそうですが、それから少し経ってその社員から会社に損害賠償の請求が届き、裁判となったそうです。
損害賠償の内容としては足の怪我によって後遺症が残ったということのようですが、依頼者様の認識や当時の記憶からすると重症になるほどの大怪我だったとは思っていないようで、裁判になるほどではないと違和感があるようなのです。
その社員は現在も怪我のために仕事をしていないということですが、依頼者様としては相手の現状を把握し公判に向けて準備を整えたいと考えているようです。
そこで、会社を辞めた社員の現状を把握するために弊社に依頼されたということです。

■相談内容を解決するための調査方法

対象者となる元社員については在籍記録が残っているので、それらの情報を元に現住所などを特定しました。
相手の現状を把握したいということなので、平日と休日合わせた3日間を調査期間とします。
基本的には見張りや尾行で対象者の行動を確認しますが、お客様は公判に向けた準備もしたいとのことなので、足の怪我の影響がなさそうな様子であれば裁判で有効になる証拠を収集することにしました。

■調査内容

調査は平日に開始しましたが、対象者は調査開始日の朝にスーツ姿で自宅を出ると歩いて10分ほどにある最寄り駅で電車に乗りました。
スーツ姿であることから会社に出社すると判断し、依頼者様の会社に伝えた現在も休業中というのは嘘であることが判明しました。
そのため足の怪我や後遺症についても怪しくなったので、裁判で有効となる証拠の収集も同時並行で行うことにしました。
その後対象者の平日・休日の動きや現状について観察し、3日間の調査を終えました。

■調査結果はどうだったか

3日間の調査結果としては、対象者である元社員は足の怪我が完治していると判断しました。
対象者が勤務先までに歩いたり、階段を上り下りしたりしていましたが、スムーズに歩きながら上り下りしたりする様子が見られました。
歩行速度についても一般的な速度で、他の歩行者と比較しても足に怪我を負っているようには見えませんでした。
また、休日の調査ではガードレールをジャンプして跳び越える様子も見られたりと、怪我の影響は全く感じられませんでした。
対象者が足の怪我で困っている様子が見られなかったこと、また現在仕事をしていないと依頼者様の会社に嘘の情報を伝えたということから、以前の足の怪我を利用して損害賠償を請求し、お金を儲けようとしていると判断しました。
調査員は対象者が歩いている様子やジャンプしている瞬間を撮影し、証拠を収集しました。

■お客様の悩みは解決したのか

調査を終えて依頼者様に調査結果を報告すると、依頼者様はすっきりされた様子でどこか安心されたようでした。
撮影した証拠をお渡しし、裁判に臨まれました。
我々への依頼は対象者の素行調査までなので、お客様とはここで契約終了となりましたが、裁判の結果について後日連絡することにしました。
後日連絡すると、我々が撮影した証拠が有効になり、逸脱した損害賠償額の軽減に成功したそうです。
どうやら元社員は足に後遺症が残ったそうですが、生活に影響するほど大きなものではなかったので、損害賠償の減額に留まったそうです。
依頼者様は今回の裁判で、現場の管理や社員の安全管理を見直そうと決意したそうで、意識を変えつつ作業に取り組まれているそうです。

■今回の調査費用

・調査内容:素行調査(張り込み・尾行・聞き込み・映像による証拠の収集)
・トータル使用時間:18時間
・期間:20日間
・調査人員:3名
・費用:349,800円

(総合探偵社Beerus)

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